キューバ革命の英雄

エルネスト・チェ・ゲバラの

〝最後の革命〟

南米のボリビアでの

ゲリラ活動を

自身で記録した日記

カリブ海に浮かぶ

社会主義国家キューバ首都ハバナで

僕はこの本を読んでいた。

読みながら

明日からどうしようかと

考えていた。

キューバ到着早々、

お金を落としてしまったのだ。

長期旅行では

お財布事情とりわけ両替に関しては結構気を使う。

外国人が使う兌換ペソ(CUC)と

キューバ人が使う人民ペソ(CUP)の

二つの通貨が流通している事。

そして米ドルからの両替は更に手数料が掛 かる。

僕に与えられた宿題は

キューバ入国前の準備として

交換率がもっとも良いユーロを用意する事だった。

日本からサンフランシスコを経由して

メキシコに入国して

メキシコシティーからバスで中米諸国を縦断して、

パナマから飛行機で

コロンビアのリゾート地、カルタヘナに到着した時は

日本を出てから三ヶ月が過ぎていて

キューバ行きの日までまだ一ヶ月弱の猶予があった。

「インドのデリーから

イギリスのロンドンまで乗合いバスで行く」

というのが主題の〝深夜特急〟は

今でもバックパッカーのバイブルとして有名な紀行小説

旅に連れ出してくれる本